良田平田遺跡  現地説明会を開催しました!

 10月15日(土)に現地説明会を開催しました。

 前日までの雨で足元が悪い中、午後1時30分の説明開始前から多くの方にお集まりいただき、県内はもとより県外(遠くは神奈川県)からお越しになった方もおられました。

 これまでの調査で、平安時代(約1200年前)の掘立柱建物群や溝がみつかり、溝の中から木簡(もっかん)や古代の役人が身につけたベルト金具、富壽神寳(ふうじゅしんぽう)という銅銭、墨書土器(ぼくしょどき)、また人形(ひとがた)や馬形(うまがた)といった木製祭祀具などが出土したことから、良田平田遺跡には古代の田畠経営に係る管理施設があったと考えられます。

 みつかった遺構や遺物は多岐にわたりますが、みなさま熱心にメモをとりながら耳を傾けておられました。また、「荒田大内」と書かれた墨書土器は良田地区の古い地名である“荒田”が平安時代まで遡ることがわかった貴重な資料であり、地元からお越しいただいた方々は特に興味深くご覧になっていました。

 担当者一同の願いが通じたのか心配していた天候も崩れることなく、最終的には約120名もの方々に調査の状況を見学いただくことができました。

 お越しいただいたみなさまに、あらためてお礼申しあげます。

 発掘調査はいよいよ終盤ですが、随時、調査成果は発掘通信やホームページで情報提供していきますので、新たな発見にご期待ください。


 なお、当日の資料は、下のPDFファイルでご覧ください。

良田平田遺跡現地説明会(2011.10.15)資料