2010年9月10日

 平安時代後期(約800〜900年前)の水路を掘っていたところ、蛇紋岩(じゃもんがん)でできた勾玉(まがたま)が出土しました。長さが1.9pしかない小さなものですが、丁寧に作られています。
 蛇紋岩製の勾玉は古墳時代によく作られています。おそらく、古墳時代に地中に埋もれた勾玉が、平安時代に水路を掘ったときに混入したのでしょう。

 隣にある坂長尻田平遺跡では、古墳時代の竪穴住居がみつかっています。そこに暮らした人々がアクセサリーとして使ったものかもしれません。
2010年6月30日

 坂長尻田平遺跡の西側に連なる谷部の遺跡です。
 
 調査区のほぼ中央では、南から北に流れる自然流路5条と溝4条を調査しました。
 
 これらの流路と溝は、弥生時代から近世まで少しずつ場所を変えながら流れ下っています。
 
 これらの流路、溝が埋まる過程の土中からは、縄文土器、弥生土器をはじめとするさまざまな遺物が出土しましたが、もっとも古い時期の遺物として、縄文時代草創期の有舌尖頭器(ゆうぜつせんとうき)1点があります。
 
 また、調査区西側の谷に面した緩やかな斜面では古代の竪穴住居跡を確認、調査しました。