遺物整理の工程
1.表面に付いている泥をスポンジやブラシなどで水洗いします。
2.小さな文字で、遺物が見つかった遺跡の名前や場所などを記号や番号で書きます。
3.割れた状態のものを継ぎ合わせたり、足りない部分を補ってもとの形にしていきます。
4.図面を書いたり、写真を撮ったりした後、箱などに収めて保管します。

 発掘調査を進めると、昔の人たちが使っていた土器などの遺物がみつかります。これらは、発掘された場所で、どのようなくらしをしていたのかを知るための手がかりとなります。
 そうした情報を引き出すのが、「遺物整理作業」です。泥のついた遺物たちが、さまざまな作業を経て、いろいろなことを語りかけてくれるようになります。

 この作業は、1つ1つに小さくても読みやすい字を手で書いたり、いろいろなものが混ざったなかから同じ土器を探して接合したりと、地道で大変な作業の連続です。
 出土した遺物は、地域の歴史を物語る貴重なものです。そのため、調査が終わった後もいつでも見ることができるようにして、未来に残していくことになります。

その5へ 発掘よもやま話 トップへ その7へ