長い年月の間、遺跡に埋もれていた土器は、汚れているだけでなく、割れたり欠けたりしています。これらは事務所に持ち帰って、きれいに洗われ、元の形に接合復元されます。こうした整理作業の最後に待っているのが、遺物の撮影です。
大きさや形がよくわかるように、並べ方や角度を決め、色合いや立体感がよく出るように、たくさんのライトを使って光のあたり具合を調節します。
そのようすは、まるで七五三や結婚式に行う記念撮影のよう。
何千、何百年の時を経て、再び地上に出てきた土器たちですから、その魅力を十分に伝えることができるよう、いい表情を撮ってあげないとね!
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