現在、平ノ前遺跡(ひらのまえいせき)の調査準備を進めています。
平ノ前遺跡は倉吉市上古川の天神野台地(通称)の東側裾部に所在します。当財団では平成29年度にも平ノ前遺跡P4区とA1区の調査を行っており、P4区の調査では、古墳時代前期の区画とみられる溝1条や鎌倉時代の掘立柱建物2棟がみつかりました。
平ノ前遺跡の北東約430mには平安時代から鎌倉時代の集落遺跡である山ノ下遺跡(平成28・30年度調査)があり、両遺跡の関連も注目されます。
A1区では自然河川がみつかりました。河川に堆積していた土からは縄文土器などが出土したほか、古代以降のものとみられる偶蹄目(ウシか)の足跡を検出しました。川の岸辺を当時の人に連れられ、ウシが散歩していたのでしょうか・・・。
今年度はこのA1区の隣接地であるA1区盛土部の調査を行います。新たな発見や調査の様子を随時お知らせしていきますので、どうぞお楽しみに!